鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成
「復讐者スカー」がグラトニーのお腹の中で終わったので、この先をどうまとめるのだろうと思ったら、やはりというかかなり駆け足であった。
とはいえ俳優陣は軒並み良かったし、画面も迫力があったので面白かったです。
山田涼介と内野聖陽が一人二役かつ二人一役は見ごたえがあった。
内野聖陽はフラスコの中の小人の声も演じていて、ホビットのカンバーバッチ並みの大活躍。
寺田心のプライド(セリム)も雰囲気が出ていた。
キメラ関連とキンブリーは出て来なかったこと、マスタングが扉を開けるあたりも飛ばし気味だったのが残念でないと言えば嘘になるけど、長い物語を映像化する時の宿命みたいなものだしなと。
不満はありつつも、要点を抑えた物語構成で実写映画として楽しめたことに満足しています。
引き合いに出すのもなんだけど、「不朽の名作」が枕詞みたいになっている「風と共に去りぬ」も、実を言えばかなり駆け足感があったりする。
原作のスカーレットの親の世代のエピソードはバッサリ切られているし、ボニーの死からメラニーの死までは原作では数か月経過しているけど、映画では数日間の出来事になったりしていて、物足りなさがあったりするけど、ヴィヴィアン・リーの美しさと演技、衣装やセットを楽しむためのものだと思っている。
なお、日本人が外国人を演じることについては「のだめカンタービレ」と「テルマエ・ロマエ」で耐性出来ているし、欧米人キャストの「ジンギス・カン」を見たことだってある。
レツクス・ハリソンがシャム王を演じた「アンナとシャム王」(王様と私と同じ原作)もあったりして、欧米で制作したアジア舞台の映画も結構チャレンジャーですよ。
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