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2022年7月

2022年7月24日 (日)

ものいわぬははらふくるるわざなり

日本では首相経験者の国葬は久しく行われていなかったので、最初は特に考えていなかったけど、安倍元首相の訃報への海外の反応を見て、それなりの対応をする必要があるかなと思っていたところ。
なので、国葬決定にはちょっとホッとした感がある。
安倍元首相の国葬に野党から異論が出ているけど、ほんとに外交のことって考えないんだな。
弔問外交は国益にもなるのに。

今問題となっている政治家と宗教団体の関りについて、宗教との関りが対外政策に影響していたら問題だけど、徴用工問題以降の対韓国政策は毅然としている。
信者数も減少しているというし、(教団側に)何らかのメリットはあるんだろうけど、政治家が広告塔として機能し得る状況が実のところ実感できない。そもそも宗教に関心がないせいもあるけど、宗教に限らず、政治家の名前が並んでいたからと言って信用などしないし。

マスメディアはやたらと容疑者の生い立ちや犯行動機の報道に熱心だけど、妙に心情に寄り添う人が出てきたりして、それはどうなんでしょう。
正当防衛でもなんでもない、ただの殺人犯ですよ?
信者二世として苦労したことには同情しても、用意周到に殺人計画を練って実行したことの免罪符にはならない。
そして、どんな動機であれ警備体制がまともだったら防げたはずでもある。
警備ミスの話題が少なすぎはしませんか。

影響の大きさからいえば、議員個人よりもテレビ局への隣国の浸食ぶりのほうが深刻だと思う。
始終ステマをしているし、テレビ関係者の日本語能力の低下は目に余る。

そして、朝日新聞川柳とか国葬反対デモの誤字とか、アベガーの人たちは相変わらず。
亡くなってまだ間もないのに批判一色の作品を掲載したのも呆れるけど、掲載作品自体がまったく川柳の体をなしていないのに脱力した。
「動機聞きゃテロじゃなかったらしいです」って、五七五にすればいいってもんじゃないですよ。

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NHK党はちゃんと主旨に沿った活動をしているのだろうか。
ちょっと前に見た映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」は、高齢者のために公共放送の無料化を求める活動に熱心な年金生活者が主人公だった。
NHK党がそういう活動をしているという話をついぞ聞かないが。
それどころか詐欺師で美人局を国会議員にしてしまったけど(まだ認証はされていないけど)。

 

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2022年7月17日 (日)

心の闇、心の隙間

宗教・信仰には基本興味がない。
でも、キリスト教と仏教のおおまかな教義みたいなものは知識としては知っていて、歴史や建築様式への興味があるから神社仏閣や外国の教会に行くのは好き。
(仏式なら)お葬式に数珠を携行するくらいはするし、冠婚葬祭の様式は尊重する。
でも、まあ、それだけのことです。
カルト宗教の勧誘には不愉快な思いをした経験もあるし、強引な勧誘や献金の強制などはどんどん取り締まればいいと思う。もちろん霊感商法も。
心が弱ったところに近づくのは卑劣だし、脅迫めいた教義は大問題。
ではあるけれど、取り込まれてしまう人の中にはそれを必要としてしまう人も一定数いるんだと思う。
もっと穏やかな、ぼったくったりしない既存の宗教から手を差し伸べられたとしても、物足りなくて過激なほうに近づいてしまうような。
より強い薬を求めてしまう、そんな感じ。
そういう人たちをどうやって救えばいいのかが問題で、教団をつぶすだけでは解決しない。
カルト宗教による被害者救済を本気で考えるなら、今の報道は少しピント外れな気がしています。

安倍元首相のビデオメッセージについては脇が甘いとしかいいようがなく、取り沙汰されている教団との関係というのも印象は悪い。(でも葬儀は増上寺でしたね)
でも、政治家は清濁併せ呑むところがないとこれまた困る。
政教分離を徹底しようとすると憲法改正の話になってしまうから、その覚悟を持ってやらないといけないし、(既存の)宗教で心の安定を保っている人たちへの配慮も必要。

暗殺犯については、母親が入信した経緯も話が錯綜しているけど、一度取り戻したお金を再び献金したというし、信仰というよりは依存に思える。
犯人が宗教団体への恨みを口にしていると聞いた当初に八つ当たりとアベガーのヘイトが遠因だと思って、続報でいろいろ出てきたけど、一周回って、やはり八つ当たりとヘイトの影響がある言う認識に至りました。
教団さえなければ母親が高額の献金をせず、家庭を破壊しなかったとは思えないから。



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2022年7月12日 (火)

リスペクト

選挙特番をザッピングしていた時だったか、安倍元首相のアメリカ議会の演説の一部の映像を見たけど、「You've got a friend」を引用していたのが印象的だった。友情がテーマの名曲なら「明日に架ける橋」もあるけれど、演説のシチュエーションにはこの曲がぴったりだったなと。
そういうセンスも込みでリスペクトされたのだろうと思ったりした。

ところでアベガーの人たち、安倍元首相が亡くなったその日のうちから「美化、英雄視を危惧」とか「批判を止めるべきではない」とか言っていて、せめて数日待てないものか。何をそんなに焦っているのか。
お悔やみツイートに「反論」する「学者」がいてトホホである。
美化を危惧するっていうことは、そうなり得る材料があることは認識してはいるのですね、きっと。
彼らが主張しているような「悪行三昧で嘘つきの独裁者」だったら美化の心配などしなくていいはずで、そうじゃないことをわかっているから焦っているのか、それとも、自分たちが根拠のなく悪評をまき散らすから、根拠なく賞賛すると思っているのか。

安倍氏は世間的な基準でいえば「好人物」と思われるタイプだったのに、一部左翼文化人たちが批判の域を超えた表現で執拗に口汚く罵っていたのがずっと不思議でした。どこがそんなに嫌いなの?、と。
育ちの良さへの嫉妬かとも思ったけど、それにしても酷すぎて。
今になって「アベガー」の活動家たちの言動が私が知っていたよりはるかに酷かったことを知りました。
人形をブルドーザーで轢くとか、写真を太鼓の皮に貼って叩くとか初めて見たけど、ほんとに何してもいいと思っていたんだな。(というか、よくこんなこと思いつくな)
(理由はわからないけど)まず憎悪の念が先にあって、モリカケサクラは攻撃の手段でしかなかったんじゃないかとさえ思う。

https://reiwa-kawaraban.com/society/20220709-03/
安倍元首相殺害の原因「憎悪を煽った人々」


近年発生しているテロの多くは恨んでいる対象を直接狙わずに無関係な人に向ける傾向があるけど、その矛先が一国の元首相に向けられるに至ったのは、マスメディアの報道やネット、活動家たちの影響が少なからずあったと思う。
危害を加えてもいい存在として潜在意識に刷り込んでしまった、というのか。

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2022年7月10日 (日)

ご冥福をお祈りいたします

安倍元首相が銃撃されて亡くなったこと、2日経つけどいまだ現実感が持てないでいます。
見慣れている人が亡くなる時に感じる喪失感もあるし、今の日本で要人への銃撃事件が起こったことへの驚きと、警備体制の不備も信じられなかったし。
襲撃された時の状況が背面ががら空きだったのが素人目にも無防備で。

追悼番組はあまり見ていなくて、メディアの手のひら返しの美化に対しては「友情は生きているうちに示すもので、死んだ後に示すものではないことを学ぼう」という「グレート・ギャッツビー」の台詞を献上したいけど、亡くなってしばらくは功罪の「功」を中心に伝えるのは人の情として当然のことだし、概して功のほうが多いと思う。

長身だから海外の首脳に混じっても見劣りしなかったし、育ちの良さとユーモアとウイットがある人だったと思う。
お悔やみのツイート以外も、アメリカはホワイトハウスが異例の半旗を掲げていて、海外からの評価は高かったんだと改めて感じた。
民主党政権で失業して収入が6割に減ったけど、安倍政権になって8割までは戻すことが出来たので感謝しています。


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