どうする家康をどうする
小首傾げながら「どうする家康」を見てきて、はや四月も半ば。
一年の三分の一が過ぎようとしている。
「お市の初恋が家康」に唖然として脱落しかけ、服部半蔵・本多正信の登場で気を取り直すも、側室LGBT、お田鶴に鉄砲隊で再びゆらぎ、今度は「金ケ崎をどうする」の回ですよ。
「いだてん」の昭和と昔を行ったり来たりは全然気にならなかったし、登場人物の一人にスポットライトを当てる描き方は過去の大河にもあって、「新選組!」も隊士のエピソードに一話を当てた回が何回かあった。
なので、「阿月」をクローズアップする手法自体に問題があるわけではないんだけど、唐突な回想場面には違和感のほうが強い。
コンフェイトを阿月のお市への恩義の象徴として描くなら回想は蛇足。
つい来年に期待してしまう自分がいたりする。
来年の脚本家こそ、忌まわしきスイーツ大河の元祖にして本家なのに。
でも、平安時代は色恋が政治に直結していた時代なので、戦国時代とは違うだろうというのが期待の理由。
ところで「天地人」は私の中では脚本レベルが最低ランクだけれど、原案と脚本が「天地人」と同じ組み合わせの土曜時代劇の「かぶき者慶次」が再放送中で、これが意外と悪くない。
やればできるじゃん、という感じ。
そういえば時代劇では名作連発の「真田太平記」の脚本家が「義経」では迷走気味だったし、大河ドラマはやはりちょっと特別なんだろうか。
実家に「太陽」があった三谷幸喜ほどの歴史オタク(大河ドラマオタクでもある)とまではいかなくても、歴史の流れが頭に入っている人じゃないと大河ドラマは書けないんじゃないかと思う。
とりあえず服部半蔵と本多正信、これから登場の西郷の局に期待してみたりして。
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