カテゴリー「音楽(周辺)」の23件の記事

2022年5月 3日 (火)

ファンの寛容さが仇になる例

こういうことがあると「なぜ本人に直接言わない」という人が出てくるけれど、本人だけでなく容認してきたスタッフとファンに苦言を呈すのは問題提起としていいと思う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/00f1e2dcbc2ac064c60065b463ac39f088cdfd72
超大物ミュージシャンの泥酔ライブに「裸の王様」とトライセラ和田唱が痛烈批判

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c985db985cdb14f706e599a833021d1bc0cd045
トライセラ和田唱に〝裸の王様〟批判された奥田民生 20年来ファンの言い分

ライブ中のアーティストの飲酒の是非については、シチュエーションに依るし、内輪で、雰囲気の緩さを楽しみたいライブなら「飲みすぎない」という条件付きでアリだと思う。
ファンの集いとか。
ただ、ファンの集いに参加する人は相当にお金を落としているお客さんでもあるので、お金を出して敢えて緩いライブに参加する、というのは物好きと言えば物好き。
個人的には構成その他が緩めのライブは行ったことがあるけど、出演者が飲酒というのはまだ経験がないですが。
「飲んでたんじゃないか」という疑惑を感じたことはあったけど、演奏に支障はなかった。
飲酒擁護の中に「フレディもビールを置いてた」っていうのを見たけど、外国人と日本人はアルコールの分解酵素の量が違うし、欧州で飲むと気候のせいかビールやワイン程度なら意外と酔わないんですよ。(アメリカの気候は知らない)
今回は「泥酔状態だった」というので、状況がかなり違う。

ファンの姿勢として、好きなアーティストが毎回常に最高のパフォーマンスが出来るわけではなく、ある程度の寛容さも必要なんだけど、その寛容さの線引きもまた必要だと思う。
全肯定するのが良いファンだと思っている人と、そのアーティストが好きだからこそクオリティを求めたくて批判するファンの溝は広くて深い。

お酒が原因ではないけど、好きなバンドのライブに失望して、その後10年以上遠ざかった。
体調不良でほとんど声が出ていなかったのにライブを決行してしまったことに愕然として。
遠ざかっている間もテレビ放映等で時々見たけど、声の劣化は相当期間続いていた。
今は声量は戻ったけど、歌い方は戻っていないので、コラボは行くけど単独ライブには行ってない。
声が劣化すると歌い方も変わるんですよね。変なフェイクが増えるし。
「ライブは中止しない」ということに妙な矜持があって、ファンもそれに付き合ってしまって不調が長引いた感じ。
もっと早く危機感を覚えていたら、もっと早く回復したのにと思う。
ボーカリストは身体が資本なので声量等に支障が出る行為は厳に慎んでもらいたいと思うのです。

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2020年6月22日 (月)

ソーシャルディスタンス

外食に行くとコロナ対策で座席の間が空いているので、以前よりも快適。
料理は好きだけど席が詰め込みすぎで足が向かなかったお店に入りやすくなった。
ただ、一部に過剰もしくは見当はずれと思える対策も無きにしも非ず。

2人連れを対角線上に配置するとか、2人席のアクリル板の仕切りとかは必要だろうか。
赤の他人と相席するのでなければアクリル板の仕切りって不要だし、今のこの時期に相席自体があり得ない。
家族もしくは親密な間柄の場合、感染の危険があるのなら外よりも家の中で感染するだろうし。
対策しているお店のほうが安心できるし、しないよりしたほうが当然ずっと良いんだけど、対策するのなら効果的かつ合理的な方法を考えてほしいとも思う。

で、自粛解除で経済活動再開は喜ばしいことだけど、一家総出でスーパーに来る必要はあるのだろうか。

今心待ちにしているのはライブの再開だけど、ライブのガイドラインにもちょっと疑問。
怖いのは飛沫感染とそれに伴う接触感染なのでガイドラインの「2メートルの間隔」って要るのかなと思う。
それを言い出すと通勤電車はNGだし。
手指の消毒とマスク着用と発熱した人の入場を阻止できれば防げると思う。
それと観客の声出し禁止。
もともと観客が声掛けしたり歌ったりするのは好まないほうなので「静かに聴いて拍手」になるのは歓迎です。

コロナ対策としてフェイスガード装着で接客する高級クラブの話題をニュースで見たけど、なかなかSFっぽい光景。
飛沫防止対策なら扇子などはどうだろうか。
アルコールスプレー噴射をマメにして口元を隠せば飛沫をある程度は防げるのではないかと。
それから、野外イベントはシャボン玉を飛ばすとか。
・・・と思って検索してみたらシャボン玉を危険視するブログや書き込みがヒットしたけど、なぜに?
界面活性剤だから次亜塩素水よりも効果はあるし、安全ではないかと思うのだけど。
もちろん道具は共有しないというのは大前提だけど。

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2019年2月11日 (月)

We Will Rock YouとMagical Mystery Tour~手拍子の練習

コンサートで手拍子がズレる人の傾向として肘から先だけを動かしていることが多い。
体でリズムをとっていないから演奏とズレる。
バスドラに合わせて足でリズムをとると基本ズレないものなのだけど。
それと、休符や変拍子でもかまわず同じテンポで叩いてズレる場合もあり。
そういう向きには是非「We Will Rock You」で足踏みと手拍子の練習をしてほしい。
そして変拍子対策は「Magical Mystery Tour」で。
まあ、こちらは手拍子の練習というよりも、世の中には手拍子が難しい曲があることを知ってほしいんですが。
なんなら小学校の音楽の授業(感覚的なことは早いほうがいいので)に取り入れてほしい。
クラシックにも変拍子の曲は数多あるし、学校の音楽の授業で聴いているはずなんだけど手拍子を意識していなかっただろうし、記憶に留めていない人が多いようです。

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2019年1月14日 (月)

Someone still loves you

ボヘミアン・ラプソディの一回目鑑賞後、これまでスキップして聴いていたクイーンのアルバムを通して聴いたり、DVDを見たりしています。
一通り知っているつもりだったけど、新たに好きな曲が続々出てきて新鮮。


「Radio GAGA」の歌詞がクイーンを含む「(消費されるべきでないのに)音楽が消費されていくことへの抗議にも思えて涙がこみあげる。
このところ世代間の音楽の継承がストップしているように感じて、そのことを寂しく思っていた。
それがあって、映画をきっかけに10代20代がクイーンを聴くようになったというのが妙にうれしい。
まさしくSomeone still loves you.


なおRadio GAGAはPVも見ているし、86年のウェンブリーのライブも見たけど、その時点では聞き流してしまっていた曲でした。
それが映画を見て以来ヘビロテ曲に。
そうなったのは映画館の音響設備の効果もあるけど、やはりライブエイドのパフォーマンスの素晴らしさのせい。
フレディの歌い方が丁寧かつグルーブ感があるし、ドラムもキレがあってかっこいい。
20分という時間の制約があったからこそ全員がよりはっちゃけていたのかもしれない。



映画はライブエイドを最大限生かすために逆算して物語を構成したような。
ゴールデングローブ賞はうれしい驚き。
賞には無縁なタイプの映画と思っていたけど、評価には値するから。



このブーム、自分が良いと思った映画がヒットしているうれしさもあるけど、世代を超えての人気と言うことで、音楽の継続性と言うか継承性が感じられるのもうれしい。
しかも、それがメディアの仕掛けではなく自然発生的に起こったことが。
最近ありがちなステマでもゴリ押しでもなく。


※※
さほど流行っていないものを「これ、今人気です」といってゴリ押しするのはメディアがよくやる手法だけど、公開二週目の時点ではメディアはそんなに取り上げていなかった。
NHKがSONGSを放送したくらい。
宣伝も地味で、よくある「感動しました!」CMもなかった。
それが、チケット購入の時に前方しか残っていなかったので人気があることを実感。
ワイドショーが次々取り上げたのはそれ以降のこと。
その後の人気の加速はテレビで取り上げた影響が大きいけど、公開当初の扱いはそんなに大きくなかったので自然発生と言えると思う。

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2018年9月23日 (日)

リズム

関ジャムのセッション特集、ワイプの中の弘中アナのノリの良さに好感度上昇。
ほんとにリズムに合わせて自然に反応している感じ。
ミュージック・ステーションのMCだったのか(卒業したけど)。

ノリといっても、周囲に迷惑なほど動き回ったりするのは困るけど、ほど良いノリは見ていて気持ちがいい。

ライブで自分がノッていることを表わすために義務感みたいに手拍子する人を見かけるけど、無理して手拍子をしないでもっと音に集中すればいいのにと思う。
リズムに合わせて体が動かないタイプの人の手拍子は大体ズレるし、合わない手拍子はちょっと迷惑でもあるので。

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ミュージックモア

少し前になりますが、杉山清貴出演のTOKYO-MX「ミュージック・モア」のこと。
J-POPに詳しいだけでなく一家言あるクリス松村が結構自分の意見をぶつけて、それを杉山さんが受け止めたり受け流したりする加減が面白かった。
去年の野音のノスタルジアの映像に続いて、ブライアン・アダムスの「Summer of 69's」のPVとヒューイ・ルイスの「The Power of Love」とともに「バック・トゥ・ザ・フューチャ」の映像が。
ブライアン・アダムスの「Reckless」は「Heaven」から入ったのだけど、後になると「Summer of 69's」がじわじわきて、一番多く聴く曲になったな、なんてことを思い出した。
野音で歌ったことがあるとのことで聴きたかったな。
「The Power of Love」を久しぶりに聴いたけど、イントロから「元気な80年代」で、シンプルなロックンロールというイメージだったけど、80年代の楽曲らしい展開もあって、改めていい曲。
ヒューイ・ルイスのボーカルがないと成立しない曲という点が杉山清貴との共通点といえなくもない。

村田和人の話へのクリス松村の反応が、おざなりな感じでなく70年代から本気で音楽を聴いてきた人のソレだったので、ちょっとグッときた。

昔は洋楽カバーがファンに不評だったという話をしていたけど、ライブではビートルズの曲を知らない人を見かけたりと洋楽が苦手な人がわりと多い印象ではある。
で、これも結構不思議。
オメガトライブが売れた頃って、ベストヒットUSAが放送されていたし、それ以外も洋楽MTV番組の全盛期だったのに。
リスペクトが強いとお勧めのCDなどをホイホイ買うファンが少なくなかったり、それによって聴く音楽が広がったりもするけど、目をハートにしてステージを見ているわりに杉山清貴の音楽性に対するリスペクトが少ない感あり。
ごく一部なんだろうけど、洋楽を食わず嫌いのまま、若い時に聴いた音楽が出発点ではなく終着点になってしまっているのはもったいない。
「行きて帰りし」で、いろいろ聴いて出発点に戻るのはいいんだけど。

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2018年8月12日 (日)

羊と鋼の森(書籍)とか

タイトルだけ見た時はなんだろうと思ったけど、「羊と鋼」はピアノのハンマーと弦の素材で、ピアノ調律師の物語。
縦糸とも言える佐倉姉妹の話も好きだけど、長く放置してきたピアノの調律を依頼されたエピソードに思うところが多かった。
調律が終わった後、依頼主の青年が「子犬のワルツ」を弾きながら癒されていくのがグッときた。
ピアノがテーマのわりに具体的な曲名がほとんど出てこない中で、ここだけ「子犬のワルツ」と曲名が出てきて、それが絶妙な選曲なのです。
音大を目指すほどではないけれど、それなりにちゃんと練習してきた人がピアノを弾かなくなって、上に埃が溜まるくらいピアノを放置していたけれど、ふっと思い立って調律を依頼。
そういう人が試奏に選ぶ曲として「子犬のワルツ」はリアリティがある。
ちょっと映画も観たくなった。

誰に聴かせるのでもなく、自分で楽器の音を出したい時があって、そうして楽器を弾くことで癒される瞬間って
確かにあると思う。
以下、本の感想からは逸れます。


既にある程度弾ける人(たとえば子犬のワルツを弾けるレベルの人)がポップスを弾きたいと思ったら楽譜を買ってくればいい。
人に聴かせるわけではないし、先生はいなくて弾くことはできる。
でも、そういう人ばかりが楽器を演奏したいわけではなく、初心者だって弾きたくなる時はある。
ただ、初心者は楽譜だけ買っても弾けるわけではない。
そこで音楽教室の出番。
でも、「費用が高いから行かない」ということになったら楽譜も売れなくなり、著作権者にとってもJASRACにとってはマイナスになる。
JASRACがやろうとしているのは金の卵を産むガチョウを殺す行為なのに、そこがわかっていないのが不思議。
JASRACには音楽教室で習った経験者が一人もいないのだろうか。

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2017年2月 9日 (木)

JASRAC

ピアノを習っていた頃の記憶を辿ると、私は先生の演奏を聴いた覚えがない。
右手の練習・左手の練習の時は手本のとおりに弾いたのかもしれないけど、まとまった曲を弾くようになって以降は口頭の指導だったと記憶している。
JASRACの言い分だと、この場合、私が演奏者で先生が「公衆」になるんですかね? 
まったく納得できませんが。
ピアノ教室の場合、習うのは著作権が発生しないクラシックの練習曲ばかりですが、包括契約で徴収の対象にな
るとしたら、それもおかしな話です。

今回の件に対する反発が強いのは、徴収する金額の多寡ではなく、音楽の発展という、もっと本質的な点に関わることだからだと思う。
JASRACには音楽の裾野を広げようという視点が欠落しているというか、むしろ狭めようとしているとしか思えない。
著作権の必要性は理解しているつもりだけど、あくまでも音楽の振興があってこそのもの。
音楽教室というのは、将来の振興のためのものでしょう。
音楽が衰退したら著作権の存在意義自体が消滅すると思うのだけど、JASRACの人たちにはそういう考えはないのかね?
本来の目的とか、いろいろ見失っている気がする。
著作権って、音楽を好きになる人が増えて、初めて成り立つものですよ。
「著作権ありき」じゃないでしょ。
著作権法の意義そのものを考えても、JASRACの動きはおかしい。

そもそも、著作権による利益は作者に分配すべきもので、JASRACは管理しているにすぎず、いわば「他人の金」。
徴収と分配の方式にグレーな部分が多々あるし、他人の懐に入るべきお金の徴収にここまで躍起になるって、何か他の目的があるんじゃないのと思ってしまう。
著作権者の利益を守ろうとしているようには思えない。


それにしても、どういう経緯で「音楽教室から著作権料を徴収しましょう」と発議して、「賛成」みたいな流れになってしまったのか。誰も「音楽文化を発展させましょう」とは言わなかったのか。
そういう会議を想像すると、気持ち悪い。

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2016年7月19日 (火)

TBS音楽の日、FNSうたの夏まつり

FNSうたの夏まつりはいつもどおり杉山清貴の出番をチェック。
「さよならのオーシャン」コラボはなかなか素敵な面子でしたが、他のメンバーも上手い人たちなのに、その中で抜群に上手い杉山清貴が素晴らしい。
毎度思うことだけど、もっと歌って欲しい。
冬バージョンの時には、今度こそ「最後のHoly Night」を。

夏の名曲100に稲垣潤一の「夏のクラクション」が入っていて、やっぱりそうよね。
当然のことなのだけど、このところテレビでは「クリスマスキャロルの頃には」が代表曲扱いされていたもので、妙に安心してしまった。

土曜日に放送されたTBS音楽の日は、ぐうぜん見たNOKKO・TRICERATOPSのラズベリーコラボが良かった。
まさか「Raspberry Dream」を聴けるとは。
「Raspberry Dream」の演奏中、司会の中居正広が口ずさんでいるのが映って、ほんとに歌が好きなんだなーと思った。

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2013年6月15日 (土)

感想はライブの後に

何も言わないで ちょうだい
黙ってただ聴きましょう
観客の私語はうるさいから
ライブの後にしてね

ここはお馴染のライブ
いつものように楽しみましょう
(でも)せめて演奏中に
おしゃべりするのだけはやめて

誰にも負けず深く愛してる
あの曲も雑音で
台無しね

何も言わないでちょうだい
黙ってただ聴きましょう
だって客の私語はうるさい(から)
ライブの後にしてね

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杉山清貴アコースティックソロライブ「I AM ME」に行ってきました。
たいへん寛いだ雰囲気で、演奏曲には嬉しさに心の中で歓声をあげた曲が何曲もあったりといつもながら、いつにもまして楽しいライブでした。

が、あまりに寛ぎすぎたのかMCの間(一度は曲が始まってからも!!)ずっっっっっっっっっとおしゃべりをしている人が後ろにいて大迷惑。それも、声をひそめもせずに。
開演前に「撮影禁止・携帯の電源OFF」といったライブ中の禁止事項を書いたボードを持った係員が場内を周回していたけど、「私語禁止」も付け加えてほしい。
ほとんどMC中とはいえ、私は彼女たちの話し声を聴くためにライブに出かけたわけじゃありません(怒)。
リビングでDVDを見ているんじゃないんだから、というか、その場でいちいち感想を言い合わないと気がすまないなら、自宅のリビングでDVDを見ていて欲しい。
「Live, Life, Like」も発売されたことですし。

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