カテゴリー「音楽(キリンジ・堀込泰行)」の4件の記事

2021年11月13日 (土)

風街オデッセイ2021 第二日

ものすごく久しぶりの日本武道館での松本隆作詞家50周年記念・風街オデッセイ2021(第二日)。
最初から最後まで、それはもう口角上がりっぱなしの多幸感にあふれる時間を過ごすことが出来ました。
セットリストの7割くらいはCDで持っている。
オリジナルに忠実な演奏が多くてそこも良かった。
アレンジはアレンジで良かったんですが。
ライブを通じて歌詞の言葉にモゾモゾを感じないことにこんなに落ち着きと幸福を感じられるなんて。

一曲目が杉真理・伊藤銀次・鈴木茂による「A面で恋をして」。
伊藤銀次は今回のお目当ての一人ですが、売野雅勇・康珍化・銀色夏生を早い時期に起用した人だし、松本隆との共作が思い浮かばなかった。
それが、こういう形で登場してくれるとは。
佐野元春のパートを伊藤銀次が、大瀧詠一を鈴木茂が担当。
「夜明けまでドライブルルルルル」を伊藤銀次が忠実に再現してくれて、マスクの下は満面の笑み。

これまたお目当ての一人だった堀込泰行の「てぃーんずぶるーす」と堀込泰行参加ユニットの「真冬物語」を聴けたのがとてもうれしい。
「てぃーんずぶるーす」の次が藤井隆の「代官山エレジー」で作曲が堀込高樹とさりげなくキリンジつながりでした。

圧巻だったのが吉田美奈子の「瑠璃色の地球」。歌詞とメロディが心に直接届く感覚。
「ガラスの林檎」はまた違う意味で圧巻だった。
WOWOWで見るのも楽しみ。

終演後に流れていた南佳孝の「冒険王」、CDを買ってしまいました。
リアルタイムでは、それまでのシティポップのイメージとのギャップがあって手を出せずにいたのだけど、今聴くとしみじみと良いアルバム。
前日の終演後に流れていたのが大滝詠一のスピーチバルーンだったそうで、「A LONG VACATION」も「冒険王」もほぼ全曲松本隆作詞のアルバムだけど、対になる作品という位置付けなのだろうか、なんて思ったりした。

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2021年5月17日 (月)

Fruitful/堀込泰行

堀込泰行のアルバムFruitfulを購入。
メロディの展開とかコーラスのハーモニーの美しさと和音の取り方が無性に好き。
古さはないのに懐かしさを感じる。
繰り返し聴いていると味が出てくるスルメみたいなアルバムです。

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2020年11月16日 (月)

耳をうずめて

キリンジのライブDVD付属のCDを聴いているうちにオリジナルアルバムを聴いてみたくなってCDを3枚購入。
「47'45"」「Fine」「For Beautiful Human Life」
特に「47'45"」収録の「耳にうずめて」はしみじみと好き。
「僕ら音楽に愛されてる、そう思うのか?」と疑問形だけど、「うん愛されてる」と感じるのが不思議。

NHK金曜22時のドラマ「タリオ復讐代行人の2人」のオープニング「金曜日のヴィーナス」も、永井博のイラストも相まって80年代のキラキラ感があって素敵です。
キリンジ(兄弟時代)の活動時期は2000年以降だけど、堀込泰行の歌声は80年代の楽曲がハマる。
YouTubeで聴いた「スローなブギにしてくれ」「てぃーんずぶるーす」も良かったし。
杉山清貴の楽曲を他の人の声で聴きたいと思うことはほぼないのだけど、堀込泰行が歌う「ふたりの夏物語」をちょっと聴いてみたい。

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2020年7月25日 (土)

キリンジ

ステイホームで時間があったので、心にちょこっと引っかかっているものをいろいろと掘り下げたりしていた。
その中の一つがキリンジ。
曲調とかサウンドがちょうと今の季節に合っていることもあって、なんとなくYoutubeを見始めて、ベストアルバムでも買おうかという気になって「フリー・ソウル・キリンジ」を購入して、そこからヘビロテ。
ライブDVDも。

キリンジを初めて見たのは、たまたま放送していた2002年のジョン・レノン音楽祭の「Woman」。
堀込泰行の歌声を聴いて「洋楽カバーがものすごく上手い人がいる」と驚き、その後「スローなブギにしてくれ」とかユーミンのトリビュートアルバムを聴いて「洋の東西を問わずカバーが素晴らしい」と思ったけど、オリジナルを耳にする機会はないまま「エイリアンズ」を知ったのは2012年の「クリスマスの約束」。
「エイリアンズ」を知った後は、今度はあまりに名曲なので逆に他の曲を聴こうという気にならず、ようやくたどり着いたって感じ。
メロディと歌詞のはまり方に違和感や無理な感じがなく、それでいながら歌詞がドラマチックで奥深くて、適度に湿度が感じられて、ブラッドベリの短編小説みたい。
リアルタイムで知っているといろいろと心騒ぐこともあったかもしれないけど、一度くらいライブに行きたかったな。
エイリアンズを知った時ならまだ間に合ったのにと思うと自分のアンテナの鈍さとか逡巡とかが悔しい。

Tour 2013のDVDの特典映像の堀込兄弟のインタビューが興味深かった。
二人ともライブに特に積極的でなく、だからこそライブの意義みたいなものについて深く考えている感じ。
キリンジのライブは余計な演出がなく、そこも好ましい。

昨年の南佳孝のライブでも「エイリアンズ」をカバーしていたけど、曲紹介の時に「堀込兄弟の弟が作った」と言っていたのがちょっと面白かった。
「キリンジの」と紹介してしまうと新しく興味を持った人が混乱すると思ったのかな、なんて思ったりした。

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