カテゴリー「ロシアのウクライナ侵攻」の4件の記事

2022年5月 3日 (火)

ロシアの謎理論


https://news.yahoo.co.jp/articles/645f9c3bb16479bbde77a2ac34b9ee2ec14a00c8
ロシア外相「ヒトラーにユダヤ人の血が入っている」…イスラエルの猛反発必至

 ラブロフ氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領について、「自身がユダヤ系なのでウクライナにナチズムは存在しないと言っているが、その説明は妥当ではない」と主張した。ロシアはゼレンスキー政権を一方的にナチス・ドイツになぞらえて非難し、ウクライナに軍事侵攻する大義名分とした。


ヒトラーにユダヤの血が入っているから、ユダヤ系のゼレンスキー大統領がナチスだという謎理論。
ヒトラーの血筋問題は諸説あるから置くとして、今この時期にイスラエルを刺激する意図がわからない。

ロシアはナチス呼ばわりすれば侵攻を正当化できると思っているみたいだけど、ナチスが非難されているのは、他国への侵略行為やホロコーストをしたから。
別に「ナチス」という集団が最初から非難の対象だったわけじゃなく、侵略もホロコーストもなかったら、ドイツ経済を一時的に立て直したけど行き詰った政権と記憶されていたと思う。
で、今のロシアはナチスと同じく侵略と虐殺行為をしているわけで、そのロシアがウクライナをナチス呼ばわりって意味不明すぎる。

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2022年4月17日 (日)

ロシアの時代錯誤

ウクライナとロシアを「どっちもどっち」にしようとしている人たちが「アメリカや他の国の過去はどうなんだ」というけれど、その過去の反省があって国際法などが整備されて今に至る。
イラク攻撃の時のアメリカも病院の誤爆があったけど、誤爆であることは認めていて、建前であっても「民間人の被害を出さない」という意識はあった。
でも、ロシアは最初からウクライナの民間施設を攻撃対象にして、非難されると言い訳は「フェイク」と攻撃そのものを否定する始末。
2022年に。
中立派(に見せかけたロシア擁護の人たち)は前提とか順序とかいろいろ間違っていると思う。

国の周囲を緩衝地帯にしたいというのはロシアの被害妄想から来るロシアの都合。
それも、ロシアに他国を侵略する意思があるから、NATOも同じことをするだろうという発想だし。
そもそもNATOは防衛のために存在していて、ロシアを侵略する理由もメリットもないのですよね。
別にアメリカ及びいわゆる「西側」が清廉とは思っていないけど、過去は知らず、現在は統治する費用対効果等を考えて領土拡張は決して得じゃないと考えている。
でも、ロシアの価値観は100年前の帝国主義のままで、国民の連れ去りに至ってはバビロン捕囚かよって思う。
多様性は大切だけど、2022年に古代帝国の価値観の国が侵略行為を行うのは到底認められない。

トルストイの「イワンの馬鹿」と「エメリヤンと太鼓」は究極の反戦を描いた童話なのに。

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2022年3月13日 (日)

スポーツと個人と国と

ウクライナ侵攻以前、北京冬季五輪女子フィギュアシングルのドーピング問題の時点で、ロシアの選手や元選手たちの反応には違和感が拭えなかった。
ロシアではなくROCとしての五輪参加になったのは国家ぐるみのドーピングが原因なわけで、15歳のワリエワを擁護するのはいいけど、ドーピングに言及しないのは違うだろうと。
スポーツに対する意識とか取り組みが他の国々と違うのかなと思った。
「生活がかかっているらしい」ということは薄っすら知ってはいたけれど、いわゆる西側が考えるスポーツマンシップとかアマチュアリズムの意識が希薄に感じる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/713b12bbb8f5e96ce7e3dfbab0b1da0d146e614d
ロシアのスキー3冠選手がソ連時代のウエア着用 インスタに批判殺到「非常識だ!」

ソ連崩壊は国民が望んだことだったし、格差はあるだろうけど、国民の多くはソ連時代よりも今のほうが幸せなはず・・・と思っていたけど、スポーツ選手や芸術家は優遇されていたから、ソ連時代にノスタルジーを感じる人もいるんだろうか。
CCCPのウェアってレトロ趣味にしてはメッセージ色が強すぎる。
ソ連時代回顧なんて、ロシアの傘下に入ることがウクライナにとって得ならウクライナだってそうしていたかもしれないけど、そうじゃないから今の事態になっているわけで。

で、これはこれで料簡違い。

https://news.yahoo.co.jp/articles/397fab3c46a979c9c6936807e3f149cec54969cf
ウクライナの女子テニス選手がロシア勢に苦言「誰も会いに来ない。謝りもしない」

国名をコールされるような大会からのロシア除外は致し方ないとして、個人資格で出場するATPやWTAの大会に出場する選手に国家のことを負わせるのは酷。
ロシア人選手はロシア代表として出ているわけじゃないし、このウクライナの選手もウクライナの代表じゃない。

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2022年3月 7日 (月)

芸術・スポーツと戦争の線引き

スポーツによって国の威信を示したがるロシアにスポーツ関連の制裁がかなり効いているようです。
他国に侵攻したら、当然こうなると予想していなかったらしいのが不思議。
W杯や世界選手権など国を代表して出場する大会への参加は当然容認できないし、五輪やデビス杯も出場を許すべきではないと思うけど、テニスの4大大会等はプロ選手が個人の資格で出場するので別。
そのあたりの線引きがされているのも良かった。

エネルギー源のことがあるし、ウクライナ侵攻に対するロシアへの制裁は国によって対応が分かれるんじゃないかと思ったけど、思っていた以上に各国の足並みがそろっているのでホッとしている。
ただ、あまりにヒステリックにならないで欲しいとも思う。
ロシア料理店を中傷したりするのは無意味なのでほんとにやめてほしい。


クラシックの演奏会でチャイコフスキーの「1812年」を外して「くるみ割り人形」の「トレパーク」を演奏した、という記事。
ロシアの戦勝を祝う「1812年」を今この時期に演奏するのはデリカシーに欠けるけど、チャイコフスキーは悪くない。だからチャイコフスキーの他の曲を演奏するというのは適切な判断だと思う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4bed2363738873acd34f3f47b2601b2ac29d9bea
「ロシアの戦勝曲」曲目を変更

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