1Q84
このところのカルトの話で思い出したのが松本清張の「神々の乱心」、そして村上春樹の「1Q84」。
「1Q84」は宗教二世の話でもある。
安倍元首相銃撃を発端に、犯人が旧統一教会(現・世界平和統一過程連合)宗教二世であったことから関連のある政治家への批判が始まっているけど、いくつか解せないことがある。
合同結婚式騒ぎの頃にテレビで見たから紀藤弁護士の顔は覚えていて、今回の件で今も活動していることを知ったのだけど、合同結婚式騒ぎ以降の30年間メディア(主にテレビ)への露出がなかったのが不可解。
午後のワイドショーを見る生活ではなく、ワイドショーを自粛していたテレビ局もあったし、テレビの放送内容を逐一ネットに上げるこたつライターもいなかったし、よほど気にしていないと目にする機会が少なくなっていたのも確かだけど、それにしても少ない。
で、ちょっとググッてみたら、宗教二世のキーワードで「1Q84」を思い出した人が結構いるようだし、それくらい印象に残る話なのだけど、刊行時に宗教二世が話題になった記憶がない。
ヤナーチェクのCDが売れたという話題は覚えているのだけど。
「1Q84」が出たタイミングで宗教二世問題を世間に訴えていたら、それなりに衆目を集めただろうと思う。
累計で860万部と、読者数を低く見積もっても旧統一教会の信者数より多いわけですよ。
でも、信者二世の生活が話題になることも、反カルト法の立案もなかった。
(有田芳生元議員は本の批評だけしている)
メディアの取り上げ方にも疑問あり。
https://www.sankei.com/article/20220814-LXVLAJURL5NPTKFBSBQOABGKRI/
情けない『文春』の統一教会叩き
新聞、テレビ、週刊誌は安倍元総理批判のために統一教会の力を意図的に過大評価しているのではないか
宗教二世は看過できない問題と思いつつ、釈然としない思いがあったので、「過大評価」は納得できる。
文春を買わなくなって久しいけれど、ここ何年かは文春砲とか浮かれて芸能人のゴシップネタに終始していた印象。
思えば文春もガーシー化していたんですね。
統一教会の特集を組むのはいいけど今まで何をしてきたんだって思う。
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