カテゴリー「美術館と展覧会」の27件の記事

2017年4月11日 (火)

ミュシャ展

新国立美術館のミュシャ展に行ってきました。
敷地内は桜が満開で、お花見も楽しめました。雨だったけど。

今回の目玉はスラヴ叙事詩。
昔、習作は見たことがあって、その時は「ポスターのほうが洒落ていて好き」という感想だったけど、初めて本物を見て、大きさもさることながら色彩に圧倒されました。
去年買った「ビザンツとスラヴ」を、図録と照らし合わせながら読んでみようかと思っています。

それにしても、新国立美術館の天井の高さと自在な空間がなかったらスラヴ叙事詩の展示は不可能だったので、本当に作った甲斐があったなと思う。
高さだけなら国立博物館がなんとかなりそうだけど、20点全部は無理だろう。

展示会場は混雑しているといえばしているけど、まあこんなものかなっていう混み方。
チケット売り場が長い列になっていたので、これから行かれる方はチケットを事前に用意することをお勧めします。

絵画展ってその日の気分で行くかどうか決めたいこともあるので、前売り券を買ってまでというとなかなかハードルが高いけど、美術館の中にネット予約した入場券の発券機があると良いのにと思う。
それかバーコードの読取機とか。
その場合、クレジット決済したチケットのみってことになるけど、それでもチケット売り場の混雑は解消されるし、見に行く人の負担も減ると思うのですが。

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2015年11月 9日 (月)

ワイン展~ぶどうから生まれた奇跡

上野の国立科学博物館の「ワイン展~ぶどうから生まれた奇跡」に行ってきました。

ぶどうの栽培、ワインの製造過程、歴史などを多角的に見ることができるたいへん充実した展示内容。
ぶどうの選別ゲーム、攪拌とぶどう踏みの疑似体験なども楽しかった。
ワイナリーは何度か見学に行っているけど、こういう体験的なことはできないので。

図録は写真も美しいし、ワインのガイドブックに最適。

一つ残念だったのがワイン展のために作られたという記念ワインの試飲がなかったこと。
熱心に呼び込みしていたけど、味のわからないものはなかなか買う気にならないし、試飲をしたほうが絶対売れると思う。
日本のワインを広めるためにも。

スタートから間もないし、行ったのが祝日なので混雑が心配で、混んでいたら東京都美術館のモネ展へ行こうと思ったけど、並ぶことなくすんなり入場できました。
その後、モネ展に行ったら、こちらののほうが混んでいて断念。
代わりに行った西洋美術館の常設展が文化の日ということで入場無料。ラッキー。
新館が工事中ということで、変則的な展示になっていたけど、モネが一室に集められていて、はからずも「モネを見た満足」も得られました。

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2015年7月12日 (日)

ボルドー展~美と陶酔の都へ

上野の国立西洋美術館の「ボルドー展」のイベント「美と陶酔の夜」に行ってきました。
夜間の特別開館で展覧会を鑑賞し、ソムリエ田崎真也セレクトのワインをいただくという企画です。

展示品はアキテーヌ博物館とボルドー美術館からのもの。
一応ボルドーに行った時に見ているけれど、記憶にないものもあったりするし、なにより日本語の解説があるのがありがたい。

今回の目玉であるドラクロワの「ライオン狩り」、実は記憶になかったりするのだけど、貸し出し中だったのだろうか。
ルドンの模写を見て、ルドンのデッサン技術の高さを認識。
「メドックの秋」も好き。
どうも、代表作とはちょっと方向のズレたところが好きな傾向があるような。

田崎真也のミニセミナーは簡潔かつ楽しく、ワインとカツサンドも美味しゅうございました。

カツサンドの配布が一杯目のワインの後だったのだけど、ワインの前に配ってくれたらもっとうれしかったかな。
Bordeaux_vin

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2014年7月27日 (日)

バレエ・リュス展とオルセー美術館展

新国立美術館で現在開催中の「バレエ・リュス展」と「オルセー美術館展」に行ってきました。
といっても同日にはしごをしたのではなく、2週間ほど間は空いているけれど。

バレエの衣装展は庭園美術館でパリ・オペラ座のを見ているけれど、バレエ・リュスはそれとは趣が違って、とてもエキゾチック。
新国立美術館はスペースを自由に使えるので衣装を360度から見ることが出来て良かった。

オルセー美術館展は、超有名絵画と知る人ぞ知る的作品のバランスがとれていて美術館に行きなれていない人も常連もどちらも楽しめる内容だと思う。
図録には過去に展示された展覧会のメモが載っていて、これは非常に助かる。
「これ、見たことがあるんだけどいつだったかな・・・」という作品について、即座に調べられるので。
今回、図録はミニ版もあって、軽さには心惹かれたものの普通のサイズを選択。

ところでコンサートや映画館で観客が発する雑音は許せない私ですが、美術館は多少ざわざわしているほうが好き。大声で騒ぐのは論外として、息詰まるような静寂で鑑賞する必要を感じない。
(あくまで)普通の声で感想を言い合うのも美術鑑賞の醍醐味。

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2013年9月29日 (日)

夏の終り

猛暑の時期は寝苦しいし動けないしほんとに辛かったのに、いざ夏が終わるとなると妙にものさびしい。
冬の終りには絶対に名残惜しいなんて思わないのに。
丸ノ内のお堀端の銀杏並木は実が鈴なり。
外国人旅行客とおぼしき人たちが素手で銀杏の実を拾っていたけど大丈夫か???

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芸術の秋を目前に美術展を3つ(と数えていいのか)見てきました。

☆ウイリアム・モリス 美しい暮らし(府中市美術館)
壁紙やラグも素敵で眼福だけど、一番印象に残ったのは教会のステンドグラスでした。

☆三笠宮家ゆかりの染織美(三の丸尚蔵館)
三笠宮幼少のみぎりの晴れ着の数々が展示されていて、和服は桃色・浅葱・萌黄・紫・・・と色合いが美しく、柄も品が良く縫い取りや刺繍が見事。
小さい頃は男の子も振袖を着ていたようで、ヨーロッパの上流階級の家庭の男の子が女の子の服装をさせられていたことはヴィスコンティの写真で知っていたけれど、日本も同じ習慣があったことを初めて知りました。
少し大きくなってからの洋服は「小公子」みたいで可愛らしい。

東京国立近代美術館の竹内栖鳳展を見に行ったら、お目当ての「斑猫」は後期からの展示とのこと。
「斑猫」の展示が始まってから再度来ることにして、北の丸公園散歩に切り替えて三の丸尚蔵館に立ち寄ってみたのだけど、展示中に来ることができてよかった。


☆竹内栖鳳展 近代日本画の巨人(東京国立近代美術館)
で、後期の展示が始まったので、いざ鑑賞。
猫、可愛い。

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2013年5月12日 (日)

クラークコレクション

三菱一号館にて奇跡のクラークコレクションを鑑賞。
ルノワールを中心に、モネ、ピサロ、シスレー、コローなどなど。
いずれも好きな画家だけど、今回の展示は好きな画家の作品から、さらに私の好みの絵を選んだかのよう。
描かれた時期としては比較的初期の作品が多かったかな。
展示されている絵の色彩にどことなく統一感があって、しかもそれがとても好きな色調ばかりなのです。

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2012年11月 3日 (土)

芸術の秋

Bunkamura ザ・ミュージアムにて巨匠たちの英国水彩画展を鑑賞。
ターナーとミレイがたくさん見られて幸せ。
久しぶりに図録も買ってしまった。

この秋は他に、
東京都美術館:メトロポリタン美術館展 大地、海、空/4000年の美への旅
新国立美術館:リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
サントリー美術館:御伽草子
を鑑賞。

メトロポリタン美術館展は有名な作品てんこもりりで、なかでもゴッホの「糸杉」を見られたのが良かったけど、展示方法にやや疑問が。
テーマ別に分けての展示だったのだけど、細かく分けすぎてブツ切れに感じられてしまった。
それと、「パクトロス川の源で身を清めるミダス王」を古代ローマの話とした説明文にも「あ?」。
ギリシャ神話に出てくる話なのに、なんでローマ。

「御伽草子」展は、まだまだ知らない話があったことがわかって興味深かったです。
前後が入れ替わっている話とかもあったりして。

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2012年7月11日 (水)

真珠の耳飾りの少女

「マウリッツハイス美術館展」@東京都美術館に行ってきました。
念願の待望の「真珠の耳飾りの少女」。
ウルトラマリンと黄色と茶の絶妙な色のバランス、微かに驚いたような少女の表情。
数年前に映画を見た時は、最後の絵のアップでずいぶん傷んでいるなと思ったけれど、実物はかなり修復されていて、細かいひびわれも消されていてきれいでした。

テレビ東京の「美の巨人」で、フェルメールはグイド・レーニの「ベアトリーチェ・チェンチ」にインスパイアされたという説を紹介していたけど、頷ける説。
「振り返る少女」という構図が共通しているだけでなく、どちらも画家の作品の中ではちょっと異質な感じの絵だし。

今回、「真珠の耳飾りの少女」と同じくらい見たかった「デルフトの眺望」が来なかったのが残念。


続いて西洋美術館で「ベルリン国立美術館展」も鑑賞。
こちらは「真珠の首飾り」。
教科書や宗教改革の頃の歴史書でおなじみのマルティン・ルターの肖像画もありました。


開館と同時に入場したので展示会場には並ばずに入れました。
「真珠の耳飾りの少女」は最前列で見るために係員の指示に従って並ぶシステム。
普段は行列嫌いだけど、数秒であっても人の頭越しでなしに見られるのはうれしい。
後ろのオバさんが背中をツンツン押すのにちょっとイラッとしたけど。
並んでさえいれば順番は巡ってきて、必ず見られるんだから、前を押す必要なんてないのに。
改装前の東京都美術館は階段の昇降がたいへんで、鑑賞中の客と帰ろうとする客が階段ではちあわせしたりしていた。
リニューアルによりエスカレーターが整備されて、動線が格段によくなってました。
パンダも生まれたし、夏休みも目前、上野に行くなら今のうち。

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2012年1月 7日 (土)

フェルメールからのラブレター

渋谷Bunkamuraミュージアムで「フェルメールからのラブレター」展を鑑賞。
「ハンニバル」に「望みは?」という問いに「死ぬ前に、世界中に散らばっているフェルメールの絵を残らずみることでしょうか」と答える場面があるけれど、私が見たのは今のところ12点くらいかな。
そのうち10点は日本で。
去年の震災の後、展覧会がいくつか中止になったりしたけれど、こうして展覧会を楽しむことができて幸せ。

6月はいよいよ「真珠の耳飾りの少女」が来るので、今からわくわく。

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2011年7月 9日 (土)

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

猛暑の土曜の昼下がり、家でごろごろしていたいと思いつつ、国立新美術館の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきました。
これは行ってよかった。
展示会場を入ってすぐのコローの絵を見たとたん、すっと爽やかな心地に。
まるで見る森林浴。
パリで見られないモネの「日傘の女」を見ることが出来たのも幸せ。

フィラデルフィア美術館展とボストン美術館展もそうだったけど、アメリカの美術館が所蔵している印象派絵画の質と量はすごい。

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