カテゴリー「旅行(フランス)」の63件の記事

2019年4月21日 (日)

ノートルダム・ド・パリ

このところパリに行っていませんが、いつも気にかかっている街。
だってパリは移動祝祭日だから。
ノートルダム大聖堂は各地にあるけど、「シャルトルの」だったり「ランスの」だったりして、ただ「ノートルダム」といえばパリのノートルダム大聖堂のこと。
ヨーロッパの宗教施設は短パン肩出しNGで、ショールや巻きスカートを身に着けないと入場できないところもあったりするけど、ノートルダム大聖堂はそのあたりはとてもカジュアルで、キャミソールにショートパンツの観客が自由に歩き回っている。
でも、それでいて厳かな雰囲気もあるという不思議な空間。
(少なくとも)私が生きている間にノートルダムに何か起こるなんて思ってもみなかった。

まだカメラの性能も高くなく、撮り方も下手くそ(斜めになっている!)だけど、初めてのパリ行きの時に撮った懐かしい写真。
 Notredamedeparis

カテドラルの周辺に集まって聖歌を歌う人たちの動画を見たけど、みんな自然にハモッていてすごい。
子どもの頃から教会で歌っているから自然に和音がとれるんだなと。

ノートルダム再建のための寄付額に抗議している人たちに対して複雑な思い。
他人の寄付にまで文句を言うのか。
「国内の貧困に目を向けろ」って、それとこれとは別じゃないですか。
フランスの名所旧跡には「フランス革命で破壊されたが復元した」という場所が多い。
今ならばこういう類の人たちだったんだろうな、破壊したのは。

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2018年7月16日 (月)

新たなる宿題とAffligemをめぐって

帰国日は税関博物館と聖エロワ教会へ。
税関博物館にはモネの「税関吏の小屋」があった。
2015年の「ボルドー展」にも来ていなかったし、もっと以前のモネ展に来た「税関吏の小屋」とは別の絵。
まさか、ここでモネの絵を見られると思っていなかったので、これは意外な収穫。

聖エロワ教会に行った目的はグロ・クローシュに登れるかどうかの確認。
登れないことがわかってちょっとがっかり。
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グロ・クローシュ近くに食べログ高評価のレストランがあってランチはそこで。
暑さで疲労していたため、体調を考えて前菜はパスしたけど、メインとデザートがそれはそれは美味しかった。
またボルドーに行く理由が出来てしまった。

ホテルでスーツケースを受け取って、トラムと路線バスでボルドー空港へ向かう。
バスはこの日も混んでいた。
空港に着いて、手続きを済ませて搭乗ゲートに行くとカフェがあり、黄金色に輝くAffligemのグラスが目に入った。
ボルドーの空港らしくビンテージのワインもあったけど、暑いし、ここはビールだよねとAffligemを注文。
注文が多かったようでグラスの洗浄が間に合わず、プラスチックのカップだったけど、プハーッ。
ボルドー空港の好感度アップ。

Affligemはステラ・アルトワと並んで普通に美味しいベルギービール。
Affligemは去年までキリンシティで瓶を取り扱っていたけど、この間行った時はなくなっていた。
どちらも日本で飲むとかなり割高なので旅行先で飲むのを楽しみにしている。

この後、お約束の30分遅延でボルドーを出発。
シャルル・ド・ゴール空港では一時期Affligemがなくなっていたのがキャビアバーに復活していた。
それはいいけど、これがベラボーに高い。ボルドーの約二倍ですよ。
Affligemだけでなく売店の缶のハイネケンまで高い。

前はCDGの待ち時間ってそれなりに楽しかったのに、選択肢がスタバとキャビアバーと回転寿司って、何を考えているんだか。
回転寿司がそこそこにぎわっているのも微妙。
パリの玄関口がこれでいいのだろうか。
CDGはちょっといろいろ反省してほしい。


昨秋の旅行の時はパリ行きの飛行機の乗客のほとんどが外国人だった。
帰りのKLMには日本人がそれなりに乗っていたので、ヨーロッパに出かける人自体は減っていないけど、フランスに行く日本人が減ったことを実感した。
今回は往復ともパリ経由だったけど、日本人率がかなりアップ。
4月くらいからテレビの情報番組でフランスのPRが増えたけど、効果があったようです。

旅行の実感として、フランスにおいて日本人はかつての「お客さん」ではなくなっているけど(今は中国人がそれ)、地味に好意的に接してもらっていると思う。
少なくとも、個人旅行客には親切です。

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塔の街トゥールーズ

サルラ行きの翌日はIntercitesでトゥールーズへ。
ガロンヌ川沿いの景色はきれいなんだけど、電車の窓がびっくりするくらい汚なくて、車窓の写真は断念。

トゥールーズ駅に着いて、メトロの1日乗車券を購入し、観光案内所に向かう。
窓口で所要時間を伝えると、地図にその時間内で回れるポイントに印をつけてくれた。

トゥールーズはロマネスク建築とバラ色の塔が見所です。
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オーギュスタン美術館の回廊。
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ランチはTajin d'Agneauとステラ・アルトワ
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フランスで初めて大根を食べた。
疲れている時にホッとするお料理。

結果的には納得&満足なランチにありつけたけど、全体的に食事が観光客値段なのか高いのが残念だった。
モンサンミッシェルのような極端なぼったくり価格ではないけど、リーズナブルともいえない感じ。
何泊もする場合に行く店がないかなと。
トゥールーズを南仏観光の拠点にしようと思っていたのだけど、計画見直し。
塔と回廊は見ごたえがあったけど。

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サルラへお出かけ

滞在している街を拠点に日帰り旅行をするのも旅の楽しみ。
TERでペリゴール地方のサルラ=ラ=カネダ(Sarlat-La-Canedat)へ遠出を。
サルラは前から気になっていたのですが、電車の本数が少ないために今まで行くことが出来ずにいた。
なにせサルラ行きの電車は7時台の次が10時台で、帰りの電車は14時台の次は17時。
10時の電車で行って14時で戻るととんぼ返りになってしまうし、17時だとボルドーに帰るのが20時台。
これはちょっと遅いなーと。
でも、このままでは果たせない宿題のままなので一念発起して7時の電車で出かけることに。

ボルドーからサルラまではドルドーニュ川に沿って葡萄畑を見ながら進むので、車窓の景色も目の保養。
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ドルドーニュ川沿いには城もある。

そしてサルラ到着。
サルラ駅から旧市街までは徒歩15分ほど。

観光案内所で地図をもらって観光スタート。
中世の街並みで観光客も多いけど、街自体も活気がある。
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元は教会だったらしい建物で、中はマーケットになっていた。
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サルラのあるペリゴール地方の名産は鴨とフォアグラと茸と胡桃。
日本では見かけない乾燥茸も気になったけど、胡桃オイルを自分へのお土産用に購入。


ひととおり観光した後は昼食。
11時30分に目をつけていたレストランへ行ったけど開店は45分とのことで、開いていた別の店へ。
食事の時間と帰りの電車を考えると15分の差がわりと大きいのです。
昼食はフォアグラのサラダと鶏肉のソテーと胡桃ケーキのアングレーズソース、そしてステラアルトワ。



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手をつけた後で申し訳ないけど、このフォアグラの大きさ。
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これ全部で14ユーロはコスパが良い。

行くのはたいへんだけど満足度の高い街でした。

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Fete le vin 2018

で、今年の旅行のこと。
Fete le vin 2018。

昨秋はボルドー空港からホテルまでタクシーを利用したのだけど、今回はバスで。
空港の券売機でボルドー市内の交通機関に使える7日券を購入し、一番のバスでボルドーの市街地へ向かった。

フェス期間ということもあり、交通状況がよくわからなかったのでホテルの最寄り(といってもちょっと離れている)のバス停で降りて歩くことにした。
乗車時、バスの荷物置き場には余裕があったけど近い席が空いておらず、ちょっと離れた座席に座った。
それから人がどんどん乗ってきて全然降りない。
混雑にちょっと心配になって、Gambettaの二つ前の停留所あたりから席を立ってじりじりと荷物置き場に近づき、「Je veux prendre ma bagage(荷物を取りたいんです~)」と叫んだら皆さん通してくれた。
Merci beaucoup.
結局、一番のバスで終点の駅まで行って、トラムに乗り換えて中心街へ戻るというのが安価でかつ楽な経路であるとわかりました。
まあ、こういうことも実際に経験しないとなかなかわからない。

さて、Fete le vinは開催期間6/14~18日のうち16日から18日まで参加。
参加といっても、何箇所かあるゲートで荷物チェックを受ければ誰でも会場に入れます。
テイスティングにはパスが要るけど、入場は無料。
テイスティングパスは試飲用グラス・グラスホルダー・12回分のチケット(カード式)・ボルドー市内の交通機関の一日券がセットで21ユーロ。

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テイスティンググラスとグラスホルダー。
左端の瓶は胡桃オイル。

12回のテイスティングというと、すごく多いように思えるけど、50clなのでボトル1本弱。
日本酒の試飲でも、試飲用のおちょこをもらえることが多いけど、壊れ物なので持ち運びには気を使う。
でも、ワインホルダーがあるととても楽。これ考えた人、偉いわ。

ブースはサンテミリオン・メドックなど産地別、SweetBordeauxなどワインの種類別、ワイナリー単独になっていて、各ブースで一回のみ試飲可(重複はダメ)。
飲みたいワインのボトルを指すとスタッフが試飲用グラスに注いでくれ、リモコンみたいな機器でカードをチェックするシステム。

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テイスティングのチケット
チケットって紙の回数券かと思ったら、けっこうハイテク。
自分がどこのブースで飲んだかチェックできる装置もあり、Cite du vin(ワイン博物館)もそうだけど、ボルドーはITを有効利用していると思う。

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随所に設置されている樽型グラス洗浄機

盛況だけど、苦痛なほどの混雑はなく、ほどよく緩い感じが楽しくて心地よい。
ストラスブールのミニビアフェスでも思ったことだけど、フランスはこういうお祭りのやり方を心得ている気がする。

2年に一度だから予定を合わせるのがなかなか大変なのだけど、「ワインには興味があるけど、どちらかというと初心者」向けな催し物だと思う。
ボルドーの各産地のワインをまんべんなく飲めるので、ワイン通も楽しいと思うけど。


グルメのほうも各種チーズのアソートプレート(ネムの葉っぱを敷いてあるのが素敵)、手削りグラニートなど充実していて、なかでも、その場で焼いた薄切りの鴨のサンドウィッチが非常に美味でした。

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歩きながら食べられる生ハム

SweetBordeauxのブースがかなり人気で、黄色味の濃い甘いワインが好まれることがちょっと意外だった。
ボルドーだから赤というわけじゃないんだなと。
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会場のガロンヌ河畔はたくさんの帆船も並んでいて壮観だった。

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そして夜は連日花火。
到着日は疲れて花火のことはすっかり忘れて寝てしまい、ホテルの窓からかろうじてチラ見しただけ。
翌日はスマホの目覚ましをセットして仮眠をとって、絶対見逃さない意気込みで見に行きました。
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2018年7月12日 (木)

4日目はメドックの秋

四日目は今回の旅行のメインイベントともいうべきメドックドライブとワインシャトー見学。

ボルドーの街を出て北に向かってサン・ジュリアンまでドライブ。
秋晴れの中、ぶどうの紅葉が美しい。

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シャトー・ラグランジュ
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インスタ映えスポット
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ポイヤックの街でランチ。

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広いので海みたいだけどジロンド川。川幅が7kmもあるそうです。

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後で調べたらボルドー~ポイヤック間はそれなりに電車の本数もあるけど(といっても多くて一時間に一本だけど)、ここから各シャトーまで行く足がないのが難点。

今回のメインイベントはシャトー・マルゴー訪問。
シャトー・マルゴーの前。
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連日の移動で疲れたので、この日の夕ご飯はホテルで食べようと、ホテル近くにあるGyoza Factoryで餃子をテイクアウト。
基本的に旅行先で日本食は食べないけど、「フランス人シェフが作っている餃子」ということで興味を持って。
敢えてフランス風にアレンジした鴨肉の餡をチョイスしたけど、皮とか焼き加減はほんとに餃子です。
これならトラディッショナルも試してみればよかった。

帰ってきてから知ったけど、世界ふしぎ発見で取り上げられていたんですね。
飲み物は?と聞かれたけど、ビールはモノプリで買うほうが安いので餃子だけ。
なお、ビールはハイネケンとキリン一番搾りがありました。
国内ではアサヒに押されているキリンですが、海外では営業を頑張っているようです。
漢字の名前なのがうけるのだろうか。

現地在住の日本人の方が包み方等に対してちょっと辛口な感想を書いているのを見かけたけど、私はOK。
この間の旅行でトラディッョナルを食べたけど美味しかったです。

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3日目はポワティエ

三日目はポワティエへ。
今回は券売機で切符を購入。
数字のヒアリングによる混乱を避けるためですが、うん、券売機の操作は会得した気がする。
なお、券売機では最初に表示されるメニューで「Pas de reduction」(割引なし)を選択するのがポイント。
いくつか割引メニューがあるけどカードが必要だったりと旅行者には関係ない。
ここから後は人数とか行き先とか時間の指定です。

ポワティエはパリ-ボルドー間のTGVの窓から見ると渓谷みたいに見えるところで、切り立った崖の上に立ち並ぶ家々を見て地形に興味を持った街。
歴史的にはアリエノール・ダキテーヌの宮廷があったところで、トゥール=ポワティエの戦いの舞台でもあります。
ポワティエの駅は谷底の位置にあり、旧市街へは坂や階段を上っていくのだけど、中腹まではエスカレーターで行くことができる。

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ペデストリアンデッキをぬって行くところが生駒の駅前にちょっと似ている。
Office Tourismeの矢印を追いながら旧市街に到着すると、芝生となにやら趣きのある中世の建物が。

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学生とおぼしき若者がベンチでランチしていたりと公園?と思ったら、後で、これこそが一番見たかったポワチエ伯の宮殿だと知りました。
ウィキペディアの写真が思いきり広角だったのでもっと広いところにあるのかと思った。

観光案内所に地図をもらいにいくと見所に印をつけてくれた。
川まで一キロほど歩いてくだり、再び坂を上がるルートです。
風情のあるジュベール橋(そういえばポワチエはブライアン・ジュベールの出身地)。

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観光案内所前のノートルダム・ラ・グランド教会の内部。
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どことなく柱に幾何学模様の装飾が施されてイスラム風なのが面白い。
ここまでイスラム勢力が来ていても不思議はない。

お昼は広場に面したレストランでランチ。
Plat de jourの鶏肉料理が美味であった。
食については情報もなく期待していなかったのでうれしい誤算でした。

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2日目はバイヨンヌ

滞在二日目はバイヨンヌへお出かけ。
ボルドーからの日帰り圏内で、司馬遼太郎が「街道をゆく~南蛮のみちⅠ」で立ち寄ったバスク地方の街。
プランタジネット王家の領地でもあり、漫画「アル・カサル~王城」にも地名が出てきていた、というところです。

ボルドー・サン・ジャン駅の窓口で切符の種類と行き先と枚数を伝えるところまではフランス語でうまくいったけど帰りの時間を聞かれたところで詰まって連れにバトンタッチ。
やりとりを英語に変更。

TERのアンダイエ行き急行に乗車してバイヨンヌへ。
新しい車両だったので、途中で停車する駅名が表示されるのがうれしい。
途中、Daxという駅で大勢の人が降りたので調べてみたら有名な温泉地とのこと。
フランスに温泉、あったんだ。

二時間ほどでバイヨンヌに到着。
まずは旧市街グラン・バイヨンヌまで歩く。

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バイヨンヌはチョコレートの街ということでそれも楽しみにしていたけれど、日曜日で軒並み閉まっていた。。。
街を一巡りして旧市街を歩いていたらおじさんが大聖堂の方向を指差して何か見ていけと言っている。そこを右に曲がるんだと。
お言葉に従って歩くと回廊好きにはたまらない素敵な回廊。

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見逃したら残念だったことでしょう。ありがとう、おじさん。

そして途中で目をつけておいたレストラン「Chistra」で食事。
バイヨンヌといえば生ハムなので私は生ハムの入ったサラダ、連れはトリッパのバイヨンヌ風煮込み。スペイン寄りだからトリッパもあるのね。
日本語のメニューもあって、サラダの説明が詳細なので料理選びの参考になったけど、トリッパの煮込みは日本語メニューにはなかった。
なぜ?
デザートのクレープシュゼットが人気のようだったけど、とても入らないのでパス。
家族経営みたいだけど盛況でした。


ランチの後はバスク博物館へ。
特別展はロドリゲス島の歴史(たぶん)。
「Pelote 」というスポーツにかなりスペースが割かれていて、愛着と隆盛がうかがえる。
昼食を摂ったレストランの名前「Chistra」はPeloteに使う篭みたいなラケットのことであり、チーム名でもあるらしい。
世界ふれあい街歩きではピレネー山脈が見えていたけど、この日は曇天のため見えなくて残念だった。

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今更ですが、昨秋のボルドー回顧

フランスに行ってきました。
主な目的は二年に一度のボルドーワイン祭りFete le vin。
と、その前に昨秋行った時の備忘録。


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過去2回は鉄道でボルドー入りしていたけど、今回は空路で。
いつもの羽田発の夜便で早朝というよりも深夜にCDGに到着。
ボルドーへの乗り継ぎ便の搭乗口があるターミナル2Fへの通路がまだ開いていないので、しばしWiFiでポケモンGO。
捕獲地「フランス・イル・ド・フランス モトリー」の文字にニヤニヤ。
そうこうするうちにFへの通路が通行可能になったので搭乗口へ移動、いざボルドーへ。

航空機の着陸時は耳が痛くなるので、今回も気圧調整耳栓のお世話になりました。
装着したからといってまったく痛くないわけではないけど、あると無いとではかなり違う気がする。

ボルドーに到着後、ホテルに荷物を預けてCite du vinに向かった。

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Cite du vinは2016年にオープンしたワイン博物館。
前回ボルドーに行った時にはなかったので、旅行の下調べ中に写真を見て、あまりに斬新なデザインに驚愕。いつの間に出来たの?
トラムの停留所からすぐなのでアクセスがいい。
入場料は20ユーロとやや高め。

チケットを購入して、螺旋階段を上って展示室に入るとカウンターがあって、音声ガイド用のヘッドホンと各国語対応の端末を貸してくれる。
この端末を展示物に付いているマークにかざして通信すると動画が起動し、日本語でいろいろな説明を聴ける仕組み。

展示内容は、とにかくワインに関することはなんでも。
ぶどうの種類、醸造方法、世界各地の代表的なワイン生産地の生産者やネゴシアン等の関係者による説明、ワインの歴史などなど。
フランスだけでなく、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、カリフォルニア、南アフリカ、チリ、ジョージアがあったかな。
面白かったのは自分の土地がワイン作りに適している説明として、ドイツの生産者は暖かさを、カリフォルニアは涼しさを強調していたこと。
ところ変われば、なんですね。

とにかく「ワインについて知りたければここへ行け」というくらい充実したコンテンツ。
ワインといえばボルドーという矜持を感じる。
欲を言えば、国立科学博物館のワイン展にあった葡萄踏みとか選果作業の疑似体験みたいなものがあるともっと楽しい。

施設内はおお賑わいだったけど、日本人を見かけなくて、単に時期的なものなのか日本人旅行客が減っているのか。
展示を見た後は、いったん階段を下りて、受付横にあるエレベーターで展望階へ。
あいにくのお天気だったけど、ボルドーの街を一望できます。
ここで世界のワインから選んで試飲。
ボルドーにいるのでボルドーのワインを選択。
展望室は外に出ることもできるのだけど、ワインは持って出てはいけない。
グラスを落としたりしたら大変だもんね。
出入り口のドアに「No Wine」と大きく掲示されているのに、何人かグラスを持ったまま外に出ようとしていた。
掲示物に気づかない人は国籍を問わずいるようで。

Cite du vinの地階にはワインショップとブラッセリーが併設されていて、昼食はそこで。
Plat de jourの魚料理は美味でした。

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2016年8月21日 (日)

ナント大きな~

旅行5日目は最終目的地のナントに移動。
午前中にレンヌ美術館を見てから鉄道で移動する予定だったのだけど、国鉄がストのため運休するとの報道が。しかも、レンヌではデモも予定されているというので、美術館をあきらめて早めにバスで移動するべく予定変更。
幸いホテルがバスロータリーの近くだったので、バスの切符を早々に確保することができました。

レンヌ~ナント間は1時間半ほど。
ナント宿泊は帰りの航空機の乗り継ぎの都合もあるけれど、ブルターニュ公爵城に行きたかったから。
現在はロワール=アトランティック県の県庁所在地だけど、歴史的にはブルターニュ公国の首都だったので、ブルターニュ旅行の〆に相応しい。
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ブルターニュ公爵城は、その名のとおりブルターニュ公国の公爵の居城だったところ。
中は公園で、城の建物は歴史博物館になっている。
ミュージアムショップと博物館入り口が門の近くにあるのに、チケット売り場が敷地奥という謎の配置に、チケットを購入するのに右往左往。
でも展示内容は良かったです。
エレベーターも整備されていて、バリアフリーに配慮している。
博物館以外の部分は無料で、城壁を一周できるのがうれしい。
まわれないところもあるのでね。
敷地内のトイレがきれいで、フランスで無料でこんなにきれいなトイレは初めて。

クレープリーとして営業している城内の建物
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重厚な建物にあるfnac
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多重構造のパサージュ・ポムレ
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モノプリがあったのでクレマンとお惣菜とサンドウイッチを買ってホテルで夕食。
豆腐入りレンズ豆がなかなか美味しかった。

翌日は帰国日。
夕方の出発までナント美術館で過ごそうと思ったら改装のため年内休館で、時間が余ってしまったのでナント島のレ・マシーン・ド・リルへ行く。
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機械仕掛けの動物があるテーマパークですが、時間つぶしのつもりが、これが意外と面白かった。
ここでハウルの動く城を作ってくれないだろうか。

ロワール川。
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滞在中、イル・ド・フランスが洪水でテレビはずっと水害のニュース。
ナントでは被害はなかったけど、ロワール川の水量はかなり増えていた。

ナント島からホテル近くまで戻ろうと思ったら係員がいて「トラム運休だよ」と。
仕方なく歩きだしたら、なにやら前方に白煙と武装した警察官の一群がいる。
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デモ隊と警察の衝突でした。
地元の人たちが落ち着いていたし、特に身の危険は感じなかったけど、主要道路が封鎖されたのには参った。

焦ってもしかたがないので、遅めの昼食を摂ったりなどしてしばし休息。
空港行きのバスが予定通り運行していることがわかったので、予定より少し早めに空港へ向かいました。
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ナント空港はアクセスが良くて良かった。
観光に便利なように城の近くにこだわったためにバスタブ無しのホテルになったけど、トラム網が整備されているので駅近くでも良かったかもしれない。

CDG行きの便は約一時間遅延して出発。
窓際席の乗客に「行き先はどこですか?」と聞かれて、なんでこんなことを聞くんだろう?と訝しく思ったら、「遅延で乗り継ぎ時間の余裕がないので、到着したらすぐに通路に出たい」ということだった。
私たちが急いでいるかどうかを確認したかった模様。
こちらは切羽詰っていないので快諾。
CDG到着後、通路をキャリングケースを引っ張って全力疾走するビジネスマン多数。
こんなに速く走れるものなのか。

CDGでアフリジェムの生ビールを飲むのを楽しみにしていたのだけど、生ビールの販売がなくなっていて悲しかった。

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